アトピー肌・顔のスキンケア

アトピー改善にはスキンケアが大切というのを良く聞きます。

しかし、スキンケアの話はあくまで皮膚を治すだけのものであって、アトピーの本質的な原因とはなんの関係もありません。



虫刺の湿疹は炎症を抑える薬を塗って症状だけ改善しておけば、「虫の毒」はそのうち消滅するので完全に治ってしまうのですが、アトピーの場合はスキンケアをしたところで原因（無限ともいえる空気中に浮遊するたんぱく質）が除去されているわけではありませんから奇跡でも起こらない限りスキンケア用品で完治することはありえないのです。

アトピーの湿疹は非常に痒い湿疹です。そして掻いたりすると炎症を起こしている皮膚の中に溜まったリンパ液がついに皮を破って出てきてしまいます。そしてこの液はたんぱく質が豊富ですから、この液に細菌が繁殖します。細菌が繁殖してますます湿疹が酷くなり痒くなり、また引っかいて酷くなると言う悪循環に入ります。

顔・肌のスキンケアは完治とは確かに関係がありませんが、アトピー患者は上記のような悪循環で必要以上に状態が悪くなっているので、とにかく湿疹を緩和することは必要です。

具体的には通常の湿疹の上に積み重なった部分を除去することで、これは消毒の実行と引っかき傷を治す軟膏を塗ることです。


こうすることによって皮膚の状態はかなり改善しますが、湿疹を完全になくしてしまおうと思うと「アトピー発症のメカニズム」のページで記載したように、消化器官の増強に取り組まなくてはなりません。

ということで、私が思うスキンケアの方法としては、『消毒と傷の修復』というアプローチが基本です。