アトピー 石鹸とシャンプー

喘息やアトピーの人は身体の内側に悪いものを入れないようにすると同時に、身体の表面にも刺激のある悪いものをつけないようにします。

合成界面活性剤の危険

一般の石鹸やシャンプーには、合成界面活性剤が含まれています。これは、石油からの生成物と硫酸からの生成物が合成されてできたものですが、肌に浸透しやすく油汚れを落とすには大きな効果があります。

しかし、これは肌には有害であり、喘息やアトピーを持つ肌の弱い人には大きな刺激物となってしまいます。

合成界面活性剤にはたんぱく質変性作用があり、身体のたんぱく質を破壊する働きがあります。皮膚のたんぱく質が破壊され、その結果肌が荒れてしまいます。

肌に刺激のないシャンプーや石鹸を

かといって、石鹸やシャンプーを使うのをやめるべきかというと、そうではありません。

皮膚には、アレルゲン（アレルギーの原因となる物質）が、皮脂と混ざって付着していることがあります。また、皮膚を汚れたままにしておくと、細菌が付きやすくなります。

ですから、天然成分由来の肌に刺激の少ないシャンプーや石鹸を使い、肌を清潔に保つようにします。

バッチテスト

アトピーの人に必ず行っていただきたいのが、「パッチテスト」です。

これは石鹸に限らず、美容液など皮膚に使うすべてのものに言えることですが、まずは、自分の皮膚でパッチテストを行ってから使用することをお勧めいたします。

パッチテストとは、通常、上腕の内側でテストを行います。（敏感な場所であることと、普段露出していな部分であるため）

石鹸の場合、泡立てたものをそこに付着させ、洗い流した後１時間くらいして肌に刺激や異常がなければＯＫとなります。

現状、「石鹸」の種類は膨大で、さらにそこからアトピー向けのものに絞り込んだとしても、その数は決して少なくありません。そこで、自分にあった石鹸を探すため、このパッチテストが効果を発揮します。

アトピーの人の場合、通常の人よりも肌が敏感であるため、可能であれば購入前に上記のようなパッチテストができるとよいです。石鹸専門店などでは、店先でパッチテストを行うことができます。